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今、RPG作ってるんですけど・・・、 自然の精霊はトレイン、大地の精霊はガイア(他のゲームでは) なんですけど、天空の精霊や・・・そんなように関係する 精霊の名前はなんというのですか?
精霊王にも興味があります。 よければ教えてもらえませんか? (この様な場所で質問してよいのか(~-~;))
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はじめまして。 シャドウさんの質問を受けて、私なりにお答えします。 RPGのことは(特にTRPGは全く)あまり分からないので、神話などの観点からですが……
まず、そちらで設定された大地の精霊「ガイア」は、もともとはギリシャ神話の地母神です。「トレイン」というのは聞いたことがないので、ゲームを作った人の創作の可能性もあります。
ただ、精霊に限らず、モンスターの名前って、昨今ではたくさんのRPGで知られるようになったので、既に存在する名前を用いるより、自分で名づけてあげるほうが新鮮味はあると思います。 よく言われるサラマンダー、ウンディーネ、ノーム、シルフという四大属性の精霊だって、パラケルススなる人物が勝手につけたものですから。 一番簡単なのは英語じゃない外国語の辞書で「炎」とかひいて、その読みを名前にすることではないかなと。 質問の答えとしては、ずれているかもしれませんが、私はこんなふうに考えます。
で、次に私からの質問ですが…… 私もゲームの制作中と言うか、ネタを考えているのですが、精霊(この場合、属性の象徴、あるいは統率者)というものは、どれくらいまで種類を作ることが出来るんでしょうか? とりあえず地水火風と陰陽の6つの属性は決めて、それぞれ友好関係や対立関係を設定したのですが、なんだかありきたりで物足りないのです。出来るだけオリジナルにしたいので、皆様の知識を貸して下さい<(_ _)>
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精霊について考えるためには、まず「霊」とは何かを理解しなくてはなりません。 「霊」に対する考えや解釈は個々人によって様々あるでしょうが、ここではそのうちの一つ、最も整合性が取れているため個人的に気に入っている仮説をご紹介させていただきます。 (またしても長文になりますがご容赦ください。)
宇宙という言葉がありますね? 「宇」とは天地四方の広がり、「宙」とは昔と今を意味します。 すなわち、「宇宙」とは読んで字のごとく「空間と時間」によって成り立っているわけです。 さて、ここに物質があります。 「空間」に於いて、物質は「質量」で把握されます。 では「時間」に於いては物質はどう把握されるのでしょう? 残念ながら、我々は「それ」を表現したり理解したりできないのが現状です。 物質(存在)に対して時はただ無条件に流れていくだけに思えます。 それでは、こう考えてはどうでしょう? 物質に対する時の経過そのものを、「物質の時間的質量」=「物質的記憶」と仮定するのです。 この「物質的記憶」こそ「霊」と呼ばれるものなのです。 『宇宙に存在するあらゆる物質は、質量として空間に存在し、霊(記憶)として時間に存在する』 そう仮定するならば、森羅万象、一木一草に至るまで悉く「霊(=記憶)」を持っているということになります。 しかし、単なる物質における霊(物質的記憶)はただ其処に在るというだけで、それ以上にもそれ以下にもなりません。 ところが此処に「生物」という掟破りのものが誕生します。 「生物」は自分の複製を作る(細胞分裂)ことによって、ただ其処にあるだけだった「霊=記憶」を活性化、連帯させることに成功しました。更に、遺伝子というシステムを作り上げ、「物質的記憶」を効率よく後世に残せるようにしました。 こうして寄り集まった「霊=物質的記憶」が「命」あるいは「心」です。 ある一部の生物は更に「脳」という器官を作り上げます。 「脳」は「意識」という場を作り、そこで「心」に外界から摂取した情報を差し出します。「感情」は「脳」が「意識」の上で「心」に渡す情報の一種です。 人間は複雑な「脳」を持つため大きな「意識」を持っている。それ故に複雑な「感情」をそこに投影できる。そこが他の生き物との大きな差ですね。 まとめます 『あらゆる物質に質量があるように、森羅万象全てに霊がある。 霊が寄り集まったものが心であり、全ての生物が心(=命)を持つ。 生物の中でも脳を持つものだけが意識を持ち、意識の上に感情は映される。 現在の地球上でもっとも大きな意識(≒複雑な感情)を持つのは人間である。』
さあ、前置きが長くなりましたが、ようやく精霊です。 「精」とは混じり気のないものを意味します。 すなわち「精霊」とは本質的な霊、万物に宿る大自然の記憶そのものを指すわけです。 特に人が精霊と呼ぶ場合は「大自然の記憶に人格を与えたもの」と定義できると思います。 人格とは思考や感情を備えたものですね。 前述の通り、思考も感情も意識の上で行われるもの。脳を持たない「自然」は本来考えたり、感情を持ったりはしません。 精霊が人格を持っているのは、精霊を見る人が大自然の霊に人格を投影して見せるためでしょう。 残念ながら我々は霊を知覚できません。その上相手は綿々と受け継がれてきた大自然の記憶なのです。本来、人間の理解の及ぶところではないでしょう。 そこを何とか理解しやすいように、認識できるように、脳がヒトに似た形や性質を与えるのでしょうね。 霊は万物にありますから、あらゆるモノに精霊は宿ります(ただし、「意識」のあるもの≒動物には宿りません)。 ただ、それは見る人を選びますし、人によって見え方も違います。 シチューの精霊を見る人がいるかもしれません。別の人はシチューそのものではなく、そこに入っているニンジンの精霊、ジャガイモの精霊、タマネギの精霊をバラバラに見るかもしれません。もしかしたらタマネギを構成する原子の精霊を見る人もいるかもしれない(原子に人格を見出せる人がいればの話ですけど…)。 要は、そのモノに対して人格を見出せるかどうか(=精霊と同調できるかどうか)の問題ですね。相性もあるでしょう。
>シャロン様 上記の説を採用すると、四大元素の精霊は規定しづらくなります。 霊は物質なくして存在しえません。 火は化学反応中の気体が発するエネルギーが光と熱という形態をとって顕現したもの、風は空気の流れ=気圧差で、どちらも「物質」ではなく「現象」ですよね。 水や地は物質ですが、水=H2Oなんていたるところに存在しますし、大地と言った場合地球を指すのか、それとも別の惑星に行った場合その地面も大地なのか、あまりにも広く意味が取れすぎてほとんど概念化しています。 「現象」および「概念」に人格を与えた場合、それは精霊ではなく「神」になってしまうと思います。
ただ、属性や統率者として考えるのならば… 五行思想によれば「地」「水」「火」「風」に「金」が加わります。これに「陰」「陽」を加えたのが陰陽道。 「雷」はなぜかよく風属性に含まれますがれっきとした別の現象ですから別の属性を作っても良いはずです。また、「氷」も水属性に思われがちですが、水の液体に対する固体、くわえて火の熱に対する冷却という対立概念として独立させてもよいでしょう。 スケールが大きくなりますが「有」と「無」。「時」というのも良いかもしれません。インドには「時の神カーラ」というのがいますが、時間を神格化したものは珍しいです。普通、動物には精霊は宿りませんが、死体には意識がありませんから精霊を見ることができるかもしれませんね。「死」の精霊というのは面白いかもしれません。ユダヤ教やゾロアスター教には「死の天使」というやつがいました。 いっそのこと道徳概念に人格を与えてみるのもいいでしょう。 ギリシャ神話では『ゼウスはテミス(法・秩序)と結婚し「平和」「正義」「季節」を生んだ。またゼウスはムネモシュネ(記憶)と結婚しミューズ(詩)を生んだ』とあります。「裁き」の精霊とか「音楽」の精霊とかいいかもしれませんね。
以上参考にならないかもしれませんが、何かのヒントになれば幸いです。
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