ミスリルメイル、アダマンプレート、竜鱗甲。 サスペンダ付きの軽量化プレート、細い鋼を織り込んだ無音強化皮鎧、内部の空洞を利用した対衝撃装甲(アメフトのプロテクター)、受け流し効果をもつ波目模様のスケイル板。 なんとなく思い浮かぶものを並べてみました。Kohさんの言うとおり、きっと特別製の鎧が冒険者の世界には溢れていることでしょう。 人間も永い歴史の中で様々な研究をしてきました。たとえ中世と同様の材料を使っても、今では造れるものの洗練度が違います。かの有名な「アイテム・コレクション」を読んでいたところ、「今のデザイナーがデザインした鎧の中には、歴史上は実在しなくとも、高い実用性を持つと思われるものも沢山ある」といった記述を見つけて思わず頷いたことがあります。 きっと、冒険者の身にまとう鎧は、冒険にあけくれる日々の中で、「もっと丈夫に」「もっと軽く」「もっと動きやすく」を追求していった果ての、選りすぐりの技術が使われているのでしょう。 その冒険者にそれを買うお金があったら、ですけど。(^_^;兜ですが、はちがねを少し浮かせて頭の周りに展開させたようなものが、視界を制限せず、長剣や大槌といったものの一撃をある程度受け流せるようです。(参考:『ベルセルク』) これも下の鎧と合わせて選ぶものなのでしょうが、軽戦士なら着けない、というのは一つの選択かもしれませんね。避ける事、懐に飛び込んで翻弄する事を主眼に置くなら、どうせ当たれば大怪我するのに変わりは無いですから、一つの考え方かも。それにいても金属環くらい着けておいてもいいかな? ファンタジー故か、滅多に見かけないのが「ゴーグル」です。湯気、霧、煙、雨、砂、毒液。 目を侵略しうるものはいくらでもある筈ですが、「ガラスは奢侈品」がファンタジーの常識。しかも透かして見られるような均質なガラスは技術的にも難しいからか、眼鏡はあってもゴーグルは見たことがありません。大切だと思うんですけどねえ。
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