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この天を突く巨大建造物は、大国マリュートにおいて第一の商業都市、クサントの港にそびえ立っている。 灯台は大理石でできており、夜になると明々と光を放つが、頂上にある光源を見た者は誰もいない。なぜならば、最上階へ通じる道が存在していないからだ。
ちまたでは、頂上には天から落ちてきた星の精霊が住んでいると噂されている。 当時のマリュート国王は、仲間の元へ帰れなくなった星の精霊を不憫に思い、この塔を建て、仲間に見つけてもらいやすいように、最も天に近い頂上に住まわせた、と。
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